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【記事】フィリピン視察

Reporter : Keigo Nono

24/11/18

フィリピン視察で感じた、日本の課題と和牛輸出の新たな展望。

この度、和牛市場拡大を目指し、フィリピン視察に行ってまいりました。

急成長を遂げる現地の経済や市場の可能性を感じる一方で、日本の課題や現状に対する厳しい現実も浮き彫りになった視察でした。


フィリピンはGDP成長率6〜7%、平均年齢20代、人口約1.2億人と、驚異的なスピードで発展を続けています。

首都マニラの中心地では高層ビルが立ち並び、経済の中心地マカティやBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)は日本の港区や千代田区を彷彿とさせるほどの発展ぶりです。


そして面白いことに、富裕層の多く住む地域にいるのは現地の若いフィリピン人の方ばかり。

欧米人などはほとんどおらず、自国人のみで経済が成り立っているのは海外に依存しない素晴らしい傾向だなと気づきをもらいました。 日本のインバウンドで経済を支えてる状況と比較すると非常にギャップを感じました。


一方、視察を通じて強く感じたのは、フィリピンの若い世代が持つ「勢い」と「スピード感」です。

経営者や若手リーダーたちは、自国をさらに成長させるという熱意を持ち、意思決定も非常に迅速。

現地で聞いた「日本人は決定が遅い。だからビジネスのチャンスを逃している」という言葉は、特に印象的でした。

フィリピンのこの勢いを目の当たりにすると、伸びていく国と立ち止まってしまっている国の違いを否応なしに実感せざるを得ませんでした。


また、地方の牧場では放牧が主流で、畜産の効率化や品質管理の点ではまだ改善の余地があります。この点は日本の畜産ノウハウが活かせる分野だと感じた一方で、これをビジネスチャンスとして素早く行動に移さなければ、他国に先を越される可能性があるとも痛感しました。


今回の視察を通じて、日本が誇る和牛を世界へ広めるだけでなく、日本全体が世界のスピード感に対応しなければ、取り残されてしまうという危機感を覚えました。


私たち江田畜産は、和牛の輸出を通じて日本の畜産の価値を世界に届けると同時に、日本が世界で競争力を保てるよう挑戦を続けてまいります。

今後も、フィリピンでの視察詳細や新たな取り組みについて本ニュース欄でお届けしますので、ぜひご注目ください。

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